活動報告

活動報告

【 希望。社会はゆっくり変わっている 】

先日、毎年恒例の群馬大学教育学部の学生を対象とした不登校をテーマにした講義を3時間実施いたしました。
気づけば今回で7回目
7年に渡り、主に教師を志す学生の皆様にお伝えできたことになります。
7年間、講義構成は大きく変わっておらず、ゴール設定である「あなたたちは先生です。自分のクラスの子どもが不登校になったらどうしますか?」の問いに対して、自分なりの答えを持つことを目指しています。
不登校の現状や要因、フリースクールの活動事例についてもお伝えしますが、メインは議論。
「不登校要因は何か?」
「なんで学校に行くのか?」
「子どもが学校に行かないことに賛成か反対か?」
等の普段あまり考えないテーマに基づいて学生同士で自分の意見を出し合い、発表する。このことによりそれぞれの考え方の違いを知り、自分が当たり前と思っていた認識を刺激することによって、視野を広げる効果があります。
そして、毎年グループ毎に意見をまとめたものを発表していただくのですが、今回は少し変化を感じました。
「居場所」や「貧困」いうキーワードが学生側から出てきたのです。
私たちは常日頃から、不登校児童生徒に対しては、「居場所」が必要であることを伝えており、今までの活動を振り返っても、その重要性は体感しております。
ただ、なかなか伝わらない。
そんなモヤモヤを抱えていました。
ただ、今回の講義をとおして、少しずつ、ゆっくりですが、社会の認識は変わってきていることを感じることができ、希望を感じることができました。
私たちが活動をスタートした2015年は不登校児童生徒数は約12万人でした。現在は34万人。
増加することに危機を感じる方々も少なくありません。しかし課題を持つ子ども一人ひとりが自分らしい人生を笑顔で送ることが大切であるとするならば、課題が大きくなることによって、社会からの理解が促進され、結果として支援が手厚くなることは当事者にとっては有難いことです。
まだまだ道半ばではありますが、すべての子どもたちが未来にときめく社会の実現のために、これからも取り組んでまいります。

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