先日、さまざまメディアに幅広く出演されている大空幸星さんが運営されている、NPO法人あなたのいばしょの事務所に伺い、チャット相談サービスについて学ばせていただきました。
前橋市でも今年度よりタブレットを活用したオンライン相談事業をスタートする予定もあり、教育委員員会との事前打ち合わせし、懸念事項等についても確認させていただきました。
NPO法人あなたのいばしょでは、チャットでの相談窓口のサービスを行なっており、24時間365時間、匿名で世界中どこからでもチャットで相談できる全国唯一の事業を厚生労働省の委託事業として実施しております。
世界30ヵ国に約1,000名の相談員を抱えており、時差を活用し24時間体制を可能としています。
設立以来相談件数は973,121件、うち7割が29歳以下の若年層。性別割合は、相談者の7割が女性ですが、自死等深刻な相談は男性の方が多いとのことでした。
相談の流れとしては、相談入口はAIを活用しており、独自のアルゴリズムで危険度を選別し、危険度が高いと選別された方には臨床心理士等専門知識を持っている方が対応し、危険度が低い人はボランティアスタッフが対応する仕組みです。
支援方法をチャットしている理由は2つ。
1つめは電話相談は若年層にハードルが高いこと、2つめはSNS等相談は有効ではあるものの、サービスの登録が必要になることから、自身のスマートフォンやパソコンを所有していない場合ハードルが高いこと。
現在地方自治体との連携協定を進めており、横須賀市や熊本市、生駒市等と協定済である。協定を結ぶ理由としては、緊急な相談を受けた場合に地域の警察や児童相談所とスムーズに連携を図ることが重要であるからとのことでした。
理路整然と話す大空さんに直接お話を聞けたことは、大変貴重な機会でした。
前橋市に持ち帰り、教育施策に活かしてまいりたいと思います。