前橋市議会議員、市村均光(ただみつ)です。
2025年6月議会で、前橋市の橋梁の老朽化対策と長寿命化について質問しました。
前橋市には、長さ2メートル以上の橋が約1,300あります。
これらの橋は5年に1回の定期点検が行われており、令和5年度に2巡目の点検が完了し、現在は3巡目の点検が進められています。
全国的には、修繕が必要と判定された橋への対応の遅れも課題となっています。そこで、前橋市ではどこまで修繕が進んでいるのか、今後も安全な橋を維持していくためにどのような課題があるのか確認しました。
前橋市では高い水準で修繕が進む
橋の点検では、健全性を4段階で判定します。
特に「Ⅲ」は早期に措置が必要な状態、「Ⅳ」は緊急に措置が必要な状態です。
令和7年5月末時点で、前橋市の1巡目点検で修繕等が必要となった23橋については、**措置着手・完了ともに100%**となっています。
2巡目点検では59橋が対象となり、
・措置着手率 98%
・措置完了率 76%
となっています。
全国の市区町村と比較しても、前橋市では高い水準で対策が進められていることが確認できました。
「Ⅳ」判定のささら橋を更新
2巡目の点検で、緊急措置段階の「Ⅳ」と判定された橋の一つが、粕川温泉元気ランド近くの**「ささら橋」**です。
ささら橋は、令和2年2月の定期点検で木製桁の腐食が確認されたことから、令和4年度に更新工事へ着手しました。
令和7年度は上部工工事が行われ、7月末の完成予定との答弁がありました。
これまでの「木製桁斜張橋」から「鋼鈑桁橋」へ更新され、適切な維持管理を行うことで、今後100年間の供用が可能と見込まれています。
新たに6橋が「早期措置段階」に
橋梁の老朽化対策は、今回の修繕で終わるものではありません。
令和6年度に実施した3巡目の定期点検では、新たに**6橋が早期措置段階の「Ⅲ」**と判定されました。
今後、橋の老朽化がさらに進めば、修繕や更新が必要となる橋が増えていくことが予想されます。
そのため、点検と修繕を計画的に繰り返していく必要があります。
約1,300橋をどう持続的に維持するか
今回、市から示された大きな課題が、**「持続可能な仕組みの構築」**です。
橋は一度修繕すれば終わりではありません。
橋が存在する限り、点検、修繕、更新を継続していく必要があり、そのためには安定した財源と効率的な維持管理が欠かせません。
市からは、国の補助金などを活用して財源を確保するとともに、新技術や先進事例を取り入れ、点検・修繕の効率化やコスト縮減を進めていくとの考えが示されました。
安全を守りながら、将来の負担も考える
橋梁は、市民生活や地域経済を支える重要なインフラです。
事故が起きてから対応するのではなく、点検によって状態を把握し、必要な修繕を適切な時期に行うことが重要です。
一方で、約1,300もの橋を将来にわたって維持していくには、財源や人員、維持管理コストも考えなければなりません。
現在の高い修繕水準を維持しながら、安全性と持続可能性を両立したインフラ管理を進めていただくよう求めました。



