前橋市議会議員、市村均光(ただみつ)です。
2025年6月議会で、前橋市の部活動の地域移行・地域展開について質問しました。
部活動を学校だけで支える仕組みから、地域全体で子どもたちのスポーツ・文化活動を支える仕組みへの転換が進んでいます。
前橋市でも地域クラブの登録が増え、休日だけでなく、将来的には平日の活動についても地域展開を進める方針が示されています。
一方で、私は**「学校から地域へ移せば終わり」ではない**と考えています。
地域クラブに活動の場が移っても、学校と地域の指導者が子どもの成長をともに支えるパートナーとして連携することが重要です。
そこで、前橋市の地域クラブへの移行状況、平日の学校施設利用、そして学校と地域クラブの連携について確認しました。
地域クラブは49クラブまで増加
前橋市では、まちづくり公社と連携し、令和6年度から部活動の受け皿となる地域クラブや指導者を登録・派遣できる仕組みを整えています。
2025年6月11日時点で、
地域クラブ:19種目・49クラブ
指導者:12種目・46人
が登録されています。
このうち、休日に学校体育施設を利用する申請を行い、実際に学校で活動している地域クラブは39クラブです。
現時点ではスポーツ活動が中心ですが、今後は文化系の地域クラブの立ち上げや、文化系クラブが学校施設を利用できる環境の整備も進めていく方針です。
前橋市では、令和8年度末までに、おおむね休日の部活動を地域へ移行することを目指しています。
平日の部活動も将来的には地域へ
休日だけでなく、すでに平日の部活動についても地域への移行に向けて動き始めている事例があります。
そこで、平日の地域クラブが学校施設を利用する場合の考え方について確認しました。
市からは、平日の地域移行についても将来的に目指しているとの答弁がありました。
今後、地域クラブが平日にも学校施設を利用できるよう、申請書類や利用方法などを整備していく予定です。
利用時間については、放課後から社会体育団体が夜間利用を始めるまでの2時間以内を想定しています。
すでに現場では動き始めている事例もあるため、制度が現場の動きに遅れないよう、速やかな環境整備を求めました。
「地域移行」から「地域展開」へ
部活動改革は、教員の多忙化を解消するという側面があります。
しかし、それだけを目的にしてしまえば、単にこれまで学校が担ってきたものを地域へ渡すだけになってしまいます。
国でも「地域移行」から**「地域展開」**という考え方へ変化しています。
これは、学校から地域へ部活動を単純に移すのではなく、学校を含めた地域全体で子どもたちの活動を支えていくという考え方です。
私は、この視点が非常に重要だと考えています。
地域クラブに「任せきり」にしない
平日まで地域展開が進んだとしても、学校と地域クラブの関係が切れてしまってはいけません。
市からも、学校と地域クラブとの具体的な連携として、
・平日の活動内容を休日の地域クラブ指導者へ引き継ぐ
・休日の活動状況を学校側へ共有する
・休日に活動した場合には、学校と連携して休養日を確保する
・大会やコンクールの結果を学校と共有する
などが示されました。
今後も学校と地域クラブとの連携のあり方を研究し、生徒や保護者が安心して地域クラブで活動できる環境を整えていくとのことです。
活動場所が変わっても、子どもは「学校の仲間」
私は、部活動の地域展開で忘れてはいけないことがあると思っています。
それは、活動する場所や指導者が変わっても、その子が学校の仲間であることは変わらないということです。
例えば、地域クラブで大会に出場するようになったとしても、学校の壮行会で仲間から送り出してもらう。
大会で頑張ったことを学校でも認めてもらう。
地域クラブで見せた成長を、学校の先生も知っている。
こうした経験は、子どもにとって大切なものだと思います。
地域展開によって、学校と子どもの活動が分断されてしまっては本末転倒です。
学校と地域が「パートナー」として支える仕組みに
これから部活動の地域展開はさらに進んでいきます。
その中で問われるのは、単に**「誰が指導するのか」から、「地域全体でどう子どもの成長を支えるのか」へと発想を転換できるか**だと考えています。
地域クラブに任せきりにするのではなく、学校と地域クラブがパートナーとなる。
地域クラブでの活動状況や、一人ひとりの成長を学校もしっかり把握する。
そして、そこで得た経験を日々の教育にもつなげていく。
部活動の地域展開が、子どもたちにとってより豊かなスポーツ・文化活動につながるよう、学校と地域クラブの確かな情報共有と連携を要望しました。



