前橋市議会議員、市村均光(ただみつ)です。
2025年12月議会で、前橋市の「個別最適な学び」とデジタルドリルの活用について質問しました。
同じ教室で同じ授業を受けていても、子どもによって理解度や得意・不得意は異なります。
授業についていくことが難しい子もいれば、すでに理解していて、さらに先の内容に挑戦できる子もいます。
一人ひとりの状況に応じて学習を進め、必要な子どもには教員がより丁寧に関わる。
こうした**「個別最適な学び」**を実現するための一つの手段として期待されているのが、タブレット端末やAI機能を活用したデジタルドリルです。
そこで、前橋市の学校でデジタルドリルがどのように活用されているのか、また、それを支える教職員への支援体制について確認しました。
AIが習熟度に応じた問題を提示
前橋市では、児童生徒が授業や家庭学習で、AI機能を搭載したデジタルドリルを利用する機会が増えています。
デジタルドリルでは、児童生徒の習熟度に応じた問題に取り組むことができ、それぞれの理解度に合わせながら学習内容の定着を図っています。
一律に同じ問題に取り組むだけではなく、一人ひとりの学習状況に応じた問題に取り組めることは、デジタルを活用する大きなメリットの一つです。
教員も学習データをリアルタイムで把握
もう一つ重要なのが、デジタルドリルによって得られる学習データです。
市からは、教員が児童生徒の学習データをリアルタイムで把握し、
・どこまで理解できているのか
・どこでつまずいているのか
・どの子に支援が必要なのか
を確認しながら、個々の児童生徒への支援に活かしているとの説明がありました。
デジタルドリルの目的は、単に紙の問題集をタブレットに置き換えることではありません。
デジタルによって一人ひとりの学習状況を把握し、教員が必要な子どもに、より適切に関われるようにする。
ここに大きな意味があると考えています。
ICTを使いこなす教職員への支援も必要
一方、どれだけ優れたICTツールを導入しても、学校現場で十分に活用されなければ意味がありません。
そこで、教職員がICTを授業で活用するための支援体制についても確認しました。
前橋市では、教職員のICT活用能力を高めるため、
・集合型の研修
・オンライン研修
・ICTの操作方法の習得
・授業での活用事例の共有
などを定期的に行っています。
さらに今年度は、GIGAスクール運営支援センターの支援員による学校訪問を、例年の2学期に加えて3学期にも実施します。
学校を直接訪問し、授業でのICT活用やアプリの操作などを支援していくとのことです。
タブレットを「配った先」が重要
GIGAスクール構想によって、一人1台のタブレット端末が学校教育に入ってきました。
しかし、本当に重要なのは端末を整備することではなく、その端末によって子どもの学びがどう変わったのかだと思います。
理解が十分でない子どもには、その子に合った問題や支援を。
もっと先に進める子どもには、さらに学べる機会を。
そして、データを活用することで、教員が子どものつまずきを早く発見し、必要な支援につなげる。
ICTやAIは教員に代わるものではなく、教員が一人ひとりの子どもに、より適切に関わるための道具として活用することが重要です。
今後も、デジタルドリルの「利用回数」だけではなく、実際に子どもの理解度や学び方がどう変わったのかという成果にも注目しながら、前橋市の個別最適な学びの取組を確認していきます。



