市村ただみつです。
毎年ちょうど秋が終わる時期、群馬大学教育学部4年生を対象に不登校支援についての講義をさせていただいています私も教育学部卒業生でありますが、不登校支援の講義は受けた記憶はなく、このような形で未来の先生たちにお伝えできることは大変貴重な機会であり、いつも喜んでお受けさせていただいています
現在学校に求められている役割は多岐にわたり、その現状が教師の多忙化にも繋がっております
そのため 今回は学校だけで抱えこまずに、子どもを真ん中に置いた地域やNPOとの連携の重要性もお伝えさせていただきました。
そして いつも講義をした後にいただく感想が素晴らしく、嬉しい気持ちになります
下記に一部ご紹介させていただきます
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今回の講義では、不登校の子どもにまつわる問題を中心に考えを話し合った。
非常に多角的な視点が必要で、子ども一人ひとりを理解することが肝要であることは以 前から考えていた。しかし、どのように対応すべきかという点については、答えを持てずにいた。
私自身、中学生のいとこが不登校になった時期を知っていたため、その要因が複合的なも のによることは何となく理解していた。ただ対応の糸口は掴めないままだった。今回の講義を通して、要因を把握することだけでなく、不登校になった子ども本人には理 由を追求しすぎずに寄り添っていくことが必要だと分かった。
「そもそもなぜ学校に行くのか?行かねばならないのか?」という観点から深堀りする ことで、自身も子どもの頃を回想し、多様な立場から考えを深めることができた。フリースクールについても知り、必ずしも学校だけが子どもの成長の場ではないことを 理解した。「どれだけ価値ある時間を過ごすか?」を大切にするというこらんだむの紹介文 にもあるように、私自身も考えを改めた。今までは「正しい対応の仕方があるのだろう」とどこかで思っていたが、今回の講義を通 して、難しいことだが向き合っていくべきことであると思うようになった。必要なのは「正 しく対応する」ことばかりではなく、真に子どもに寄り添い、その子どもの幸せとは何かを 探求し、能動性にはたらきかけていくかという姿勢だと感じた。
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子どもに関する社会課題は、社会にいる大人たちの理解なしに解決は望めません
今後もあらゆる場面で伝えていきたいと思います