活動報告

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【 尼崎市視察報告 〜 子どもの育ち支援条例 〜 】

市村ただみつです。
現在子育て施策等で全国的に有名な市と聞かれれば「明石市!」と答える方が多いかもしれませんが、私は尼崎市の子育て教育施策が全国的にみても最も素晴らしいと感じておりました。議会質問の際にも尼崎市の事例については何度も紹介しておりましたが、実は訪れたことはありませんでした。
今回は、尼崎市子どもの育ち支援条例について学ぶことができました。
条例の前文が本当に素晴らしいと感じます。
少し長い文章ですが、ご覧ください。
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子どもは、今を生きる存在であるとともに、未来への希望であり、私たちのまちの宝です。
全ての子どもの健やかな育ちは、全ての市民の幸せな暮らしへとつながります。
子どもは、生まれたときから、学びながら育つ力を持ち、将来への可能性が開かれています。
子どもは、その成長の過程において、生きる、育つ、守られる、参加する権利といった子どもの人権が尊重されるとともに、多様な人々と関わりを持ち、また、多様な経験を重 ねることにより、自分を大切にする心、他者を尊重する心、規範意識等が育まれ、社会の 一員として様々な責任を果たすことができる大人へと成長していきます。
人々が共に暮らす社会では、年齢、性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、一人一人 の人権が尊重されなければならず、互いに他者の人権を尊重し合うとともに、社会の決ま りを守り、協力して心豊かな社会を創ることが求められます。
そして、子どもには、これ らのことを学ぶ機会が与えられなければなりません。
大人が子どもに関わるときは、子ども一人一人が権利の主体として独立した人格を有し、 尊厳のあるかけがえのない存在であることを深く認識し、また、子どもの声を聴き、子ど もとしっかりと向き合って、信頼関係を築くことが大切です。
そして、大人には、子ども の模範となるべきことを自覚して行動するとともに、子どもが将来大人として様々な責任 を果たすことができるように育てる責任があります。
私たちのまちの全ての子どもが個性豊かに伸びやかに育ち、また、その笑顔が輝き続け ることは、全ての市民の願いです。
そのために、全ての大人は、互いにつながりを深め、それぞれの役割を自覚し、子ども を育てる力を高め合いながら、子どもが健やかに育つことができるための環境を整えると ともに、次代の地域社会の担い手として子どもが社会的に自立していくように支えなけれ ばなりません。
ここに、私たちは、子どもの人権を尊重することを基本として子どもの育ちを地域社会 全体で支えることにより、全ての子どもが健やかに育つ社会の実現を目指すことを決意し、 この条例を制定します。
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「すべての子ども健やかに育つ社会の実現」は誰しもが望む社会のあり方であると思います。
尼崎市は社会情勢や地域情勢を鑑み、早い段階から子どもの育ち支援条例に踏み切り、市民へ市のスタンスを示すことができました。結果として、課題を持つ子どもを支援するためのさまざまな事業が立ち上がり、尼崎市は子育てや教育において全国から注目される市になっています。
子どもの学びや育ちを総合的に支援するため子ども家庭総合支援拠点として設置された「ひと咲きプラザ」では、市・教育委員会・県の子ども支援に関する機関が集結し、1箇所で子どもの関する相談や対応が完結する仕組みとなっています。
またNPO法人が運営するユースセンターや教育支援センターも同じ敷地内に設置されており、垣根を越えた子どもを中心に置いた支援の輪が形成されています。
前橋市においても高校生の医療費無償化や不登校訪問事業ODS等、全国的にみても子育て教育支援には力を入れているものの、まだまだ市長部局と教育委員会との連携には課題があると感じます。
今後前橋市が子育てや教育を今まで以上に推進するのであれば、尼崎市のように支援条例を定め、市民へメッセージを届けていくことも重要なのかもしれません。
そして、会派の皆様を尼崎市にお連れできたことは、私にとっても前橋市にとっても大変意義があることでした。

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